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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.69『イースター・パレード』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1948年 アメリカ映画 チャールズ・ウォルターズ監督『イースター・パレード』
(Easter Parade)
 
ともに”Born in a Trunk”といえる
フレッド・アステアとジュディ・ガーランドの貴重な共演作。
アステアのミュージカル映画はRKOからMGMに至るまで全て観ているはずだが、
本作はやはりスペシャル。
何といってもジュディの芸人根性が炸裂しているからだ。
 
年かさのスターが若い女優の卵に道を開くというストーリーは
多すぎて珍しくないが、ジュディははじけている。
アステア扮するブロードウェイのスター・ダンサーに
「男を振り向かせることが出来るかい?」と試され、さて、ジュディがしたことは?
 
イースター・パレード.jpg イースター・パレード②.jpeg
 
次第にアステア扮するドンに恋心を抱くようになったジュデイ扮するハンナ、
プライヴェイトと思い込んだディナーで
ショウの話をされ、思いきり傷つく。両目をきっちりと瞑り、
「私の眼の色を言える?見てもいないんでしょう?」と訴える。
ほだされ、やさしくキスするドン。
 
ジュディは当時すでにライザ・ミネリを産んでいた母である。
この少女っぽさ、筋金入りの演技者というしかない!
ふんわり歌い、羽根のように舞うアステア、きっちり歌い、役に生きるジュディ。
タップの名手アン・ミラーの脚線美に見惚れ、
フラれ役ピーター・ローフォードのハンサムぶりも楽しめる。
衣裳、美術、全てゴージャスであり、
ハリウッド・ミュージカルのカラー作品全盛期を反芻する幸せ。
 
スコアは一人で作詞・作曲を手がけた
グレイト・コンポーザー、アーヴィング・バーリン。
名曲”It Only Happens When I Dance With You"
譜面もっているのよね、いつか歌うぞ~!

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