”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.179『危険がいっぱい』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]
1964年 フランス映画 ルネ・クレマン監督
『危険がいっぱい』(Les félins)
ルネ・クレマン&アラン・ドロンと言えば、
何といっても『太陽がいっぱい』(’60)!
子どもの頃、テレビ放映で何度観たことだろう。
あの大ヒット作から4年後に、
クレマンがドロンを三度目に起用したのが本作。
ドロンの妖しい美しさがここでも炸裂、
されど、女優陣も負けてはいない。
『危険がいっぱい』(Les félins)
ルネ・クレマン&アラン・ドロンと言えば、
何といっても『太陽がいっぱい』(’60)!
子どもの頃、テレビ放映で何度観たことだろう。
あの大ヒット作から4年後に、
クレマンがドロンを三度目に起用したのが本作。
ドロンの妖しい美しさがここでも炸裂、
されど、女優陣も負けてはいない。
ドロンよりひとまわり近く年上である
ローラ・オルブライトのバービー人形のような脚、
26歳のジェーン・フォンダの張りのあるバスト、
そして、この二人の女の”ワル”ぶり!
モノクローム映像を占める
ネオ・ゴシック調の邸は
忍者屋敷も真っ青の仕掛けだらけ。
注目すべきは、原題(Les félins)が示す、猫ちゃん!
空前の猫ブームが続くなか、
すっかり”癒し系”の役割が定着した猫ちゃんだが、
この時代は”ワル”のイメージがあったのよね。
善人の登場しない本作、
悪女たちのお道具的な位置に、
タイトルの猫が居る。
おデブの猫ちゃんも、
ラストに登場するふわふわした毛の仔猫も
超カワイくアヤシいぞ~!
映画ファンだけでなく、”Cat Person”たちもチェックして欲しいな。