SSブログ

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.174『気儘時代』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1938年 アメリカ映画 マーク・サンドリッチ監督 『気儘時代』(CAREFREE)

ジャズソングのレパートリーは何曲くらいかな?
「知っていて口ずさめる曲」はゆうに1000曲を超えるだろう。
インタヴューなどでよく「一番好きな曲は?」と訊かれるが、
1曲と言われると困り果てる。
ベスト10なら、絶対に入れたい曲に、
Irving Berlin作詞作曲の”Change Partners"がある。
知る人ぞ知る名曲であり、
大昔に今は亡き名ピアニスト小川俊彦氏から、
「美加、よくぞ歌った!
    日本人は決まった曲ばかり歌うからなあ!」と
言っていただいたことを想い出す。

kimamajidai (2).jpeg kimamajidai.jpeg

アステア&ロジャースのミュージカルはたくさん観てきたが、
ストーリーに区別がつくよう
シチュエイションを変えるのに、四苦八苦だったのだろうな。
本作は、アステアが精神科医に扮するということ、
催眠療法がキイになるということ、
そして、この名曲”Change Partners"が
クライマックスで活かされるということ、
これだけを押さえていれば、
ほかの作品群のなかで迷うことはない。

「君はずっと彼とばかり踊っている。
     一度パートナーを変えて、僕と踊ってごらん。
         そうしたら、君はもう二度とパートナーを
                変えたいとは思わないだろうね・・・」
アステアだからこそ、活きる歌詞!
でもでも、”Dance”を、『愛』や『人生』に置き換えれば、
誰でも口説き文句にできるんだぞ~!

nice!(1)  コメント(0)