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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.182『首』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.182『首』
1968年 日本映画 森谷司郎監督 

吹きすさぶ風の音のなか、
雪の舞う墓前に立つ、
小林桂樹演じる主人公の姿。
その苦々しい顔が目に焼きつく。
次に、ストーリーの核心に迫るシーンが挿入され、
ずん!と現われる黒地白ヌキのタイトル『首』!
首という字は、
ほんとうに人間の首みたいだなと、
ぞっとする滑り出し。

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時は第二次世界大戦中、
極寒の地の炭鉱夫が警察に連行されたまま、
不審死を遂げる。
遺族の依頼により真相を探るべく乗り出すのが、
小林桂樹扮する正木弁護士。
下川辰平、神山繁、清水将夫など
達者陣が脇を固める。
際立つのは大久保正信扮する”首切り人”、
確かに美味しい役に違いないが、
この存在感、圧巻。

クロース・アップが苦しくなる。
真相解明に対し、
狂気とも呼べる執着ぶりを発揮していく主人公。
なぜ彼はここまで、やり遂げたのか・・・?

事実である事件、
実在である正木弁護士。
ユーモラスな役どころに定評のあった
小林桂樹の鬼気迫る演技は、まさに役者魂。

”実”のある彼が演じたことにより、
劇的な事件に血が通う。
刺激的なサスペンス劇でありながら、
執拗な反戦映画でもあると信じる一作品。

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”美加のNice'N'Easyタイム” [テレビ・ラジオ]

水曜日は、放送17年目に入った
ラジオ番組”美加のNice’N’Easyタイム”
4週分のリモート収録。
プログラムをご紹介しましょう。
 
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5月8日『”VERSE”を歌おう』
-人気ジャズソングをVERSE(導入詞)から歌っているヴァージョン特集。
VERSEの持つ意味や内容解説もしますよ!

5月15日『メドレー特集』
-メル・トーメによる驚異の18曲メドレー、
カーメン・マックレエのライヴ名盤のメドレー他。

5月22日『ユニットの魅力』
-ダイアン・マウアー&ビル・メイズ、
ジョン・ピザレリ、ホリー・コール・トリオなど。

5月29日『サッチモと歌えば』
-サッチモへのトリビュート・アルバムから、
御大とスター歌手のデュエットなど。
 
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収録後は日課のウォーキングへ。
さむ~い!明日は雪ですって?OH!NO!

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春立つや贈答用の箒店 魅歌 [日記・雑感]

我が家の赤い車”RUBY”を車検に出し、
環七沿い辺りを散策。
うわあ!何てカラフルな箒!
 
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看板には「贈り物にどうぞ」と添え書きあり。
そうね、一人暮らしを始めたひと、
新婚カップルなどに良いかも。
 
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ここは練馬区なのかな?
車に乗せて貰って移動ばかりだから、
住所がよくわからないが、
 我が地元の中野駅近辺とは随分と雰囲気が違う。
 
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寒々とした公園には五線譜のオブジェが。
石碑には「小鳥はとっても歌が好き・・・」の歌詞が刻まれているが、
こんなメロディだったか?Key がDだ!
 
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我がパートナーが指さす先に、
沈丁花の蕾。
ゆっくり、ゆっくり、ひらいてね・・・ 

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.181『黒いオルフェ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1959年 フランス・ブラジル合作映画 マルセル・カミュ監督『黒いオルフェ』
(Orfeu Negro)

”ク”から始まる手持ちのDVD、
珍しいフランスとブラジルの合作映画
『黒いオルフェ』を、一作目に挙げたい。
まずは主題歌について触れよう。
美加が40年以上、ステージで歌ってきた一曲でもあるから。
ルイス・ボンファが作曲した哀感あふれるメロディには、
オリジナルのポルトガル語ヴァージョン以外に、
三種類の英語歌詞がある。
”A Day in the Life of a Fool"
”Where Did it Go”そして、
映画のイメージに近い”CARNIVAL”である。

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カーニヴァルを翌日に控えたリオ・デ・ジャネイロの町に、
若い娘ユーリディスが従姉を訪ねてやってくる。
女たちにも子どもたちにも人気のあるギターの名手オルフェは、
ギリシャ神話さながらに、ユーリディスと恋に落ちる。
そして、彼女を追ってくる死神を連想させるコスチュームの男・・・

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全編から聞こえてくるのは、
ブラジルの名作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンのナンバー。
物語の救いともなる、子どもたちが素晴らしい。
ラスト・シーンには、いつも笑って泣いてしまう。
破れたシャツで楽器を奏で、
魂からあふれ出るようなステップを刻む子どもたち。
「ギターで太陽を昇らせる」 何てすてきな言葉だろう!

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ちなみに美加は、三種類の英語歌詞のうち、
年に一度のカーニヴァルの朝に向けて、
新しい恋の予感にときめく心を歌った
”CARNIVAL”の歌詞をうたって居り、
我が生徒たちにも
「明けてゆく空に新しい恋の予感を託して歌って!」と、指導している。

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寒桜仰ぐベンチの輩かな 魅歌 [日記・雑感]

日々のウォーキングの道すがら、
寒桜をみつける。たった一本だけ!
折しもベンチにはオジサンかオニイサンかわからぬ男性たちが、
それぞれの居ずまい。
言葉はなく、暗い色のジャンパーばかり。
グループではないらしい。
すこしの陽の光を浴びて寛ぐ輩の、
ささやかな癒しになっているのか、寒桜。
白さが目に沁みる。

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この時節は毎年、菓子店めぐり。
甘いものを食べない美加だが、チョコレート探しである。
長年、番組”美加のNice’N’Easyタイム”を支えてくださっている
スポンサーへの年一回の乙女ごころ(笑)。

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中野通りにこのお店が出来たのはいつだったろう?
お洒落でゴージャスな雰囲気に驚いたものだった。
JR中野駅からはかなりの距離があるため、
近隣の人々がお遣い物を購入するくらいで”密”にならない。
辛党(呑ん兵衛)の美加でも、
ちょっと気をそそられる一品を購入。
喜んで貰えるかなあ・・・

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陽が落ちるのを待ち、恒例の豆撒き。
といっても、近年は我がパートナーとふたりきり。
我が子らが子どもだった頃は、
鬼のお面をかぶった”パパ”に皆で
豆を浴びせてそれなりに盛り上がったものだが。
でもでも、二人から始まり、
巣立った子らだもの。二人が基本!
我々が仲良く健康でいることが、
子らのためでもあると信じて、
節分豆をポリポリかじる宵であります。


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