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『第十六回 桃が丘リモート句会』 [日記・雑感]

日曜日は十六回目を迎えた『桃が丘リモート句会』
兼題『如月』(月待船)『冬服』(哉)以上各一句ずつ、当季雑詠含み計四句提出。

出席者をご紹介しましょう。

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上段左:洋子-短歌の世界から俳句の世界へ。厨俳句の名手か?
上段中央:魅歌-呑ん兵衛のジャズ・シンガー。
上段右:の~じ~-ジャズ&シネマ・ファン。

中段左:枕流-中国故事からの俳号を掲げる新人。
中段中央:ねぼけ猫-有名広告代理店コピー・ライター。
中段右:一哉-12歳で夏井いつき組長とテレビ共演あり。弱冠26歳の暫定的講師。

下段左:裕家-有名教材会社を経て句作りを楽しむ。
下段右:哉-30代になったのかな?繊細な詩人。

不在投句
みどり-謎の俳人。”CAT PERSON”らしい。
幸人-日々SNSにフォト俳句を挙げるフォトグラファー。
薫里-ジャズを愛する松山の妖精。

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本日の一句 

陽のあたる側に漂う春の風 の~じ~

海苔あぶる外は爆弾低気圧 ねぼけ猫

冬服のじつと動かぬ美術館 みどり(不在)

大根の煮えゆく音に温もりぬ 洋子

三度目のワクチン接種春寒し 幸人(不在)

ゴミ出しにダウンベストを衣更着す 哉

境内の鳩相手にす節分会 裕家

冬服をぎゆうぎゆうぎゆうと仕舞ひをり 枕流

叔母が逝き祖母も召されりそれも如月 薫里(不在)

次回は3月13日(日)午後1時スタート、初心者・熟練者ともに歓迎で~す!

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.185『群衆』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1941年 アメリカ映画 フランク・キャプラ監督 『群衆』
(MEET JOHN DOE)

ゲイリー・クーパーのファンになったのは、
”オ”の項で紹介した
『オペラハット』(’36)だったかな。
その後に観たのが本作『群衆』であり、
どちらもキャプラ作品であるが、
こちらはシリアス度合が高いだけに
ハラハラしたもの。
クーパーも40歳となり
少し疲れて見えるしね。

長身・ハンサムながら極めて純朴な男と、
才覚としたたかさのある女が出会う。
当時、強気の美人を演じて
抜群の魅力を発揮したのが、
バーバラ・スタンウィック。
苦労人らしい、きりりとした美貌である。

群衆 (3).jpg 群衆.jpg

”JOHN DOE”は身元不明の
遺体などに付けられたりする名。
いうなれば”名無しの権兵衛”。
本作では、祭りあげられてゆく
主人公に付けられる呼び名。

すこしだけ草臥れたクーパーが
追い詰められていく姿は、
西部劇より身近な
シテュエイションであるだけに痛々しく、
当時の女性ファンが手に汗にぎったであろう
効果的な演出だよなあ・・・

そうそう、キャプラらしいエピソードは、
クーパーがハモニカ、
相棒に扮する
名脇役ウォルター・ブレナンがオカリナで
合奏するユーモラスなシーン。

コーエン兄弟作品『未来は今』(’94)
スティーヴン・フリアーズ監督『靴をなくした天使』(’92)などなど、
リアルタイムで観た作品にも本作からの影響は見え隠れしている。
キャプラよ、永遠なれ!

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.184『熊座の淡き星影』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1965年 イタリア映画 ルキーノ・ヴィスコンティ監督 『熊座の淡き星影』
(VAGHE STELLE DELL’ORSA)

クラウディア・カルディナーレがソファに身を投げ、
しなやかな脚を無造作に動かしてパンプスを宙に放り出す。
なんてお行儀わるくて、なんてカッコイイんだろう!

ヴィスコンティ作品を10代で知ることが出来たのは
我が人生の宝であると、
”イ”の項で遺作『イノセント』(76’)を
紹介したときに書いた。
本来”作り物”であるはずの映画の中の、
ほんの小さな道具まで”本物”しか
許さなかったというヴィスコンティ。
さすが、没落貴族(笑)

本作を観たのは1982年、
神保町の『岩波ホール』であり、
採録シナリオ付のパンフレットも持っている。
1970年代後半に
”名画座少女”であった美加だが、
1982年当時はすこし大人になり、
当館にも通い詰めていたっけ。

熊座の淡き星影.jpg 熊座の淡き星影 (2).jpg

クラウディア扮する姉と
ジャン・ソレル扮する弟の
禁断の香りを漂わせる関係が、
古い屋敷を舞台に暗示されてゆく。
思わせぶりなショットが多く、
社会派の色濃い
ヴィスコンティの
初期作品を観てきたファンは戸惑うこと然り。

ジュリアン・デュヴィヴィエ作品
『舞踏会の手帖』(’37)の
ヒロイン役で知られるマリー・ベルが、
姉弟の母役で
強烈な印象を残しているのも見もの。
こういうインサートがヴィスコンティは巧いんだよなあ・・・

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我が子らを育てし義母や雪解風 魅歌 [日記・雑感]

我がパートナーの運転で、
久々に水辺のショッピング・センターへ。
ばあちゃん(義母)の誕生日プレゼント探しである。
還暦のときは、ルビーの指輪を贈ったっけ。
なにしろ、我が娘と我が倅を育ててくれたひとである!
 
古希や喜寿のときは、たいしたことは出来なかった。
今年82歳になるはずだが、
仲間たちと元気に野菜作りをしていて老化を感じさせない。
宝石も着けなくなったし、取り敢えずきれいでかわいい品をいくつか購入。
また何か見つけたら替えてもいいしね。
 
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水辺はいつ訪れても気持ちがいい。
無類の寒がりの美加であるが、
きらきら光る水面をみていると気分が浮き立つ。
 
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プリプリでトロリとなめらかな海老天が抜群に美味しい
『すしつね 匠』のランチも久しぶり。
「寿司屋の天ぷらを褒めるなんて、
面白いね」と我がパートナー。
でもでもこのミディアム・レア感、
新鮮だからこそでしょう!
 
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月曜日の朝イチ(午前11時)は
清潔な店内でゆっくりといただける。
屋外・屋内合わせて
13000歩以上達成したぞ~!

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.183『クレイマー、クレイマー』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1979年 アメリカ映画 ロバート・ベントン監督『クレイマー、クレイマー』
(Kramer VS. Kramer)

今でも、町なかで『ギターとマンドリンのための協奏曲』を耳にすると、
メリル・ストリープの涙を湛えた瞳と、
ジャスティン・ヘンリーのばさばさの金髪が目に浮かぶ。
そして、すべての子どもは幸せになる権利があることを想う。

クレーマー・クレーマー.jpg クレーマー・クレーマー (2).jpg

本作は確か、学生時代に『新宿ピカデリー』の
大きなスクリーンで観たはず。
パンフレットも残っている。
英語タイトルが示すとおり、
同じ名字をもつ男と女が闘う物語。
ワーカホリックの夫にダスティン・ホフマン。
家事と育児だけをこなす生活に、
自分を見失いかけている妻にストリープ。
演技派二人の大熱演に、
テンポの良い演出と的を射た音楽が拍車を掛ける。

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みずみずしい色彩の撮影が素晴らしい。
何十年ぶりで観たが、一瞬も飽きさせない色合い。
フランソワ・トリュフォー作品ほか、
フランスのアート系作家たちに愛された
名手ネストール・アルメンドロスの手になる。
彼のカメラワークに関しては、
映画ファンなら一度は読んで欲しい名著
『マスターズ・オヴ・ライト』でも知ることが出来る。

夫婦対決ストーリーは、
40年以上まえ世界的に大ヒットしたというのに、
現在も親の勝手で子どもが
犠牲になるケースはあとを絶たない。
ジャスティンの天才子役ぶりを観かえし、
大人は反省すべきだよねえ・・・

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