SSブログ

”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.181『黒いオルフェ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1959年 フランス・ブラジル合作映画 マルセル・カミュ監督『黒いオルフェ』
(Orfeu Negro)

”ク”から始まる手持ちのDVD、
珍しいフランスとブラジルの合作映画
『黒いオルフェ』を、一作目に挙げたい。
まずは主題歌について触れよう。
美加が40年以上、ステージで歌ってきた一曲でもあるから。
ルイス・ボンファが作曲した哀感あふれるメロディには、
オリジナルのポルトガル語ヴァージョン以外に、
三種類の英語歌詞がある。
”A Day in the Life of a Fool"
”Where Did it Go”そして、
映画のイメージに近い”CARNIVAL”である。

黒いオルフェ (3).jpg

カーニヴァルを翌日に控えたリオ・デ・ジャネイロの町に、
若い娘ユーリディスが従姉を訪ねてやってくる。
女たちにも子どもたちにも人気のあるギターの名手オルフェは、
ギリシャ神話さながらに、ユーリディスと恋に落ちる。
そして、彼女を追ってくる死神を連想させるコスチュームの男・・・

黒いオルフェ.jpg

全編から聞こえてくるのは、
ブラジルの名作曲家アントニオ・カルロス・ジョビンのナンバー。
物語の救いともなる、子どもたちが素晴らしい。
ラスト・シーンには、いつも笑って泣いてしまう。
破れたシャツで楽器を奏で、
魂からあふれ出るようなステップを刻む子どもたち。
「ギターで太陽を昇らせる」 何てすてきな言葉だろう!

黒いオルフェ (2).jpg

ちなみに美加は、三種類の英語歌詞のうち、
年に一度のカーニヴァルの朝に向けて、
新しい恋の予感にときめく心を歌った
”CARNIVAL”の歌詞をうたって居り、
我が生徒たちにも
「明けてゆく空に新しい恋の予感を託して歌って!」と、指導している。

nice!(0)  コメント(0)