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”大橋美加のシネマフル・デイズ” No.85『麗しのサブリナ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1954年 アメリカ映画 ビリー・ワイルダー監督
Sabrina)

「貴方に手を触れるのは、星に手を伸ばすようなもの。
私の沈黙の恋を知ることもなく貴方は去り、
何処かで誰かを愛するのでしょう」
哀しくせつない歌詞と美しいメロディをもつジャズソング
”MY SILENT LOVE”で、映画は始まる。
小枝のようなオードリー・ヘプバーンが、
文字どおり枝の間から、手の届かない愛する男を見つめている。

オードリー扮するサブリナは、
大富豪ララビー家のお抱え運転手の一人娘。
恋する相手は、ウイリアム・ホールデン扮するララビー家の次男坊で
プレイボーイのデイヴィッド。
そして、ハンフリー・ボガート扮するワーカホリックの長男ライナスが絡む。
ビリー・ワイルダーの台詞ありきのラヴ・コメディ。

麗しのサブリナ.jpg 麗しのサブリナ (4).jpg 麗しのサブリナ (3).jpg 

サブリナの纏う衣裳の数々!
イヴニング・ドレスから
”サブリナ・パンツ”まで着こなすオードリーは、
まさしく服が活きるモデル体型。
ワイルダーはこの後、『昼下がりの情事』(’57)でも、
精一杯背伸びする乙女を演じさせることとなる。

ジャズソングも満載。上記の”MY SILENT LOVE"のほかにも、
ロジャース&ハートの名コンビによる"ISN'T IT ROMANTIC"”LOVER"や
"MY IDEAL""OUT OF NOWHERE"そして、
パリ帰りのサブリナがフランス語で口ずさむ”LA VIE EN ROSE"

永遠の妖精が奏でるシンデレラ・ストーリーで”ウ”の項は幕!
次回からは手持ちの”エ”から始まる映画を観なおしていきたい。

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