一万歩すぎても歩く金木犀 魅歌

心地よい気候のなか、ウォーキングへ。
疫病については、未だに国から何の厳しい規定も示されないので、
自分たちでルールを決めるしかない。
我々は、土日には食料品買い出しを控え、歩く目的で外出。

GO TO云々も心底楽しめなければ意味がないので、
車で行ける名所には行こうかと思う。
江戸っ子の美加としては、海を観たり、
山を観たりするだけで十分に気分転換は叶うのだから。



肌寒くなり、持病のアレルギー性鼻炎が出ている。
点鼻薬は常備しているし、
食事は香りともに美味しくできているが、
不快感は否めない。
歩くうち、我がパートナーが「金木犀だね！」とひとこと。
ああ、もうそんな季節か。マスクを外し、芳香を吸い込む。
ほんとうに好きな香り！
我が家の斜向かいの集合住宅の植え込みにも在ったのだが、
数年前に伐採されてしまった。残念。



『高円寺』というお寺を知ってから、年月は浅い。
竹や樹木が美しく、散策すると落ち着く場所。
こんなに金木犀があったのね。
出口近くにはたくさんの黄葉した落ち葉が、
地面に模様を描いている。
季節の移ろいは、いつの世も心の慰め。
一日一回は出かけて、一句を詠み続けよう。