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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.203『軽蔑』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1963年 仏・伊 合作映画 ジャン=リュック・ゴダール監督『軽蔑』(Le Mépris )

ブリジット・バルドーの裸体がまぶしい。
デフォルメされた巨乳より、
20代のBBの美乳と脚線美が好きだなあ・・・!
ゴダール作品は”ア”の項で『アルファヴィル』(’65)
”カ”の項で『勝手にしやがれ』(’60)について触れたが、
本作は、カプリ島の目の覚める海の青さに、
象徴的な”赤”が散りばめられたカラー作品。

ゴダール自身を投影した脚本家にミシェル・ピコリ、
年若い妻役にバルドー、
アメリカ人のプロデューサーには
『シェーン』(’53)の悪役で印象深いジャック・パランス。
そしてそして、何とフリッツ・ラングが”HIMSELF”で出演。
異色の組み合わせだよねえ!

軽蔑 (2).jpg 軽蔑.jpg

思えば”夫婦”の関係はシャボン玉みたいなものかも。
少しずつ大きくして、きれいな虹色にふくらませても、
ぱちっとはじけたら、それまで。
そんな脆ういものと思って、
見つめあったり、
目をそらしあったりして暮らしてゆくべきなのかな。

三回目に観なおして、年かさの夫ピコリより、
若妻バルドーのほうが哀れに思えた。
赤いオープン・カー、赤いソファ、赤いダリア、
バルドーの肢体を包む赤いバスタオル、そして、赤い血。

シネフィルたちを魅了し続ける実験的なファースト・ショットは、
永遠に色褪せることがない!


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