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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.198『雲の中で散歩』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1995年 アメリカ映画 アルフォンソ・アラウ監督
(A Walk in the Cloud)

キアヌ・リーヴスがアクション・スターと
呼ばれてしまうのはいつからだったろう。
東西の美点が混じった超ハンサムぶりが眩しい、
20代から30代前半くらいのキアヌはさまざまな役柄を演じてくれた。
そのなかでも異色なのが、メキシコ出身のアラウ監督による本作かと思う。

雲の中で散歩 (2).jpeg

舞台は第二次大戦終結直後。
復員したキアヌ扮するポールは、
妻の望みで行商の旅に出る。
途中で知り合ったメキシコ系の
ヴィクトリアの実家である広大なワイナリーに赴く羽目に。
キアヌのカッコよさ以外は揮わない出だしだが、
ヴィクトリアの父にジャンカルロ・ジャンニー二、
何と祖父に”ザンパノ”アンソニー・クインが
登場するあたりから調子が出てくる。

雲の中で散歩 (3).jpeg

エキゾティックな役者を集めた上、
東西融合の美男子キアヌを
”グリンゴ”と呼ばせてしまう強引さで
人種間の荒療治を試みるアラウ監督。
こだわりの映像世界も出しまくり!
オリジナルにロマンティックかつ
幻想性を加味したリメイク作品。
この時代のキアヌ、懐かしいなあ・・・

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