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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.206『ケーブルガイ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1996年 アメリカ映画 ベン・スティラー監督
(The Cable Guy)
 
ダイナ・ワシントンの歌う”TV is the Thing This Year"が聞こえてくる。
ぶれたテレビの画面が映し出されるなか、
サミー・デイヴィス・ジュニアが
「ブラック・コーヒーに砂糖とクリームを入れるかい?」
と言われているシーンも!
のっけから人を喰った滑り出し。
 
育ちの良さそうなベイビー・フェイスの
マシュー・ブロデリックが扮するビジネスマンが、
ケーブル・テレビを観ようと思い立ったことから、
胡散臭い”Cable Guy”と知り合う。
扮するのは長身でハンサムながら、
アクの強いコメディアンとしての道を極めるジム・キャリー。
 
ジムの作品は”エ”の項で紹介した『エース・ベンチュラ』(’94)ほか、
たくさん観てきたけれど、
案外、本作の”Cable Guy”がもっともキャラに合っているのかも・・・?
あくまで毒を発散し続けるほうが、
しおらしさを垣間見せるよりジムらしい。
 
ケーブルガイ (2).jpg ケーブルガイ.jpg
 
佳きにつけ悪しきにつけ、映画ネタ満載。
『ミッドナイト・エクスプレス』(’78)ネタは、
すぐにわかっただけにゾゾ~ッ!
わざわざ「オリヴァー・ストーンの台詞で・・・」と来るからねえ!
ちなみに監督はアラン・パーカー、脚本はオリヴァー・ストーン。
マシューの父親役で、ジョージ・シーガルが顔を見せている。
異様な盛り上がりを見せる”お下劣連想ゲーム”が不気味!
 
「テ~レビばっかりみていると、い~まにしっぽがはえてくる」
という歌を思い出す。
 どこで覚えたんだろう?テレビでだったりして・・・

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