SSブログ

”大橋美加のシネマフル・デイズ”㊾『アンタッチャブル』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1987年 アメリカ映画 ブライアン・デ・パルマ監督『アンタッチャブル』
(The Untouchables)
 
デューク・エリントンの”MOOD INDIGO”が響き、
おさげ髪の少女が歩いてくる。そして、歌詞の内容どおりの悲劇が起こる。
エリオット・ネスの自伝をもとにした、禁酒法時代の血で血を洗う物語の始まりである。
 
 男と男が出会う。ケヴィン・コスナー扮するネスと、
ショーン・コネリー演じる初老警官マローンとの出会いのシーン。
マローンと、アンディ・ガルシアが扮した警察学校生ストーンとの出会いのシーン。
男同士でしかあり得ない、絶妙なやりとり。
生きた台詞は名脚本家・劇作家のデイヴィッド・マメットによる。
 
アンタッチャブル.jpeg アンタッチャブル②.jpeg
 
『戦艦ポチョムキン』('25)へのオマージュと言える
大階段での乳母車のシーンでは、アンディ・ガルシア大活躍。
ちょっと傾いだ雰囲気とエキゾティックな魅力で多くのファンを掴んだ。
ジェイムズ・ボンドとウイッグをかなぐり捨てて以来、
演技者としての磨きをかけてきたコネリーは、本作で初のオスカー獲得!
アル・カポネに扮したロバート・デ・ニーロは髪を抜いて体重を増やし、
たてまえゼロ(本性全開!)の大ボスを大熱演。
 
”ヒッチコキアン”を自称するデ・パルマによる目の離せない演出、
エンニオ・モリコーネのドラマティックなスコア、
ジョルジオ・アルマーニの衣裳も含め、隙のないエンタテイメントに感服する。
劇場で観て以来、久々の鑑賞だったが、台詞のほとんどを覚えていたぞ~!
さあ、次回はいよいよ”ア”から始まる手持ちの映画のラストにいきます。 

nice!(0)  コメント(0)