”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.142『カッスル夫妻』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]
1939年 アメリカ映画 ヘンリー・C・ポッター監督『カッスル夫妻』
(The story of Vernon and Irene Castle)
(The story of Vernon and Irene Castle)
アステア&ロジャースのコンビ・シリーズは
RKOミュージカルに於いて重要な作品群であり、
RKOミュージカルに於いて重要な作品群であり、
可能な限り観てきたが、たまに想い出すとき、
ごっちゃになる。
ごっちゃになる。
”オ”の項で紹介した『踊らん哉』(’37)は、
クライマックスにジンジャー・ロジャースが
ぞろぞろ出てくるところが特徴。
クライマックスにジンジャー・ロジャースが
ぞろぞろ出てくるところが特徴。
さて、本作は?
ヴァーノン&アイリーン・カッスルは、
モダン・ダンシングの草分け的存在であった実在の夫婦。
モダン・ダンシングの草分け的存在であった実在の夫婦。
アステアが実在の人物を実名で演じた作品が他にあったかな?
まずはそこを押さえておこう。
まずはそこを押さえておこう。
そして、映画ファンには、
名脇役ウォルター・ブレナン(アカデミー助演男優賞3回受賞)が
三番手として控えてくれていること。
名脇役ウォルター・ブレナン(アカデミー助演男優賞3回受賞)が
三番手として控えてくれていること。
彼を最初に知ったのは西部劇『リオ・ブラボー』(’59)であり、
印象的だったなあ!
印象的だったなあ!
アイリーン・カッスルが存命中に制作された映画とあり、
本人が衣裳などいろいろと口を出したそう。
本人が衣裳などいろいろと口を出したそう。
伝記ものではよくあることで、ミュージシャンでは
『グレン・ミラー物語』(’54)と
『ベニイ・グッドマン物語』(’56)の違いも然り。
『グレン・ミラー物語』(’54)と
『ベニイ・グッドマン物語』(’56)の違いも然り。
すこししんみりするラスト・シーンも珍しい。
アステアの”タップ”が少なく淋しいが、
味わいのある一作である。
アステアの”タップ”が少なく淋しいが、
味わいのある一作である。