水無月や水辺に響くキイボード 魅歌

我がパートナーの運転で行きつけの傘店に行くつもりが、
ちょうど定休日と重なってしまい、水辺で休憩。
点心と中華のお弁当を買い、シェア。
美加は缶ビール一缶だけ、ベンチでシュワッ！
一缶だけとなると、なおさら美味しい！
2メートルほど離れたベンチで、熱心にキイボードを奏でる細身の白髪男性。
ザ・ピーナッツや欧陽菲菲のナンバーをアレンジして弾いている。
「あれ、これ小節が倍になっているのかな？」と呟いた美加を聞いてか聞かずか
、急に一曲、洋楽が入った！
”Love Me With All Of Your Heart”　何処かのスナックのマスターか何かで、
この時世に休業中なのかなあ・・・

 

10代から20代のころ、よく買い物に訪れた元町まで歩き、
前回に記した心なごむカワイイ品を探すがなかなか見つからない。
懐かしい店に何軒か遭遇、そう、健在であってくれればそれで嬉しい。
青春が、さあっとよぎる。



駐車場まで戻るうち、
我が家のお気に入りの電飾に似た、
花型のライトに往き合う。
色は全く違うが、梅の花のような形状がそっくりである。
我が家のライトは2009年にカナダで見つけた品で、
蠟梅のような淡い黄色。
ひとつ、またひとつと点かなくなり、類似した品があればぜひ、
購入したいと数年前から思っていた。



ビル内のかたがたの親切により、ライトの持ち主に購入元を訊くに、
「随分前に廃業した会社の品で、連絡先は不明」とのこと。
色違いがあればぜったいゲットするのに、
ああ、残念！
カナダでも、レストランに飾ってあったライトを交渉して購入した美加だけに、
悔しいなあ・・・