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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.135『渇いた太陽』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1962年 アメリカ映画 リチャード・ブルックス監督『渇いた太陽』
(Sweet Bird of Youth )

テネシー・ウィリアムス原作、リチャード・ブルックス監督といえば、
”ア”の項で『熱いトタン屋根の猫』(’58)を紹介した。
さらなる共通項は、”BLUE EYES”のポール・ニューマン!
ドロドロした愛憎関係に覚悟せよ!

フロリダの海沿いの道を走るオープン・カーを駆る
ポール・ニューマン扮する色男チャンス。
後部座席には、きこしめした熟女。
ジェラルディン・ペイジ扮する年増の映画女優アレクサンドラである。
チャンスはアレクサンドラを「プリンセス」と呼ぶ。
うわあ!ウソでも呼ばれてみたいでしょう?
さて、この二人の関係は・・・?

渇いた太陽 (2).jpg 渇いた太陽.jpg

この時代のポール・ニューマンのハンサムぶりはまぶしいくらいだが、
本作をさらうのはジェラルディン・ペイジ。
自らの容色の衰えが許せない映画女優の傲慢と
あがきをイヤというほど見せつける。
役柄上は若いツバメであるニューマンとは、
なんと実年齢ではひとつ違い。

ペイジはウディ・アレン作品『インテリア』(’78)、
ノミネート8回目にして念願のオスカーを受賞した『バウンティフルへの旅』(’85)
など、演技面では観かえしたい作品があるが、
ほっそりとした熟女ぶりを見せてくれる本作は捨てがたい。

引き裂かれた若い恋を修復する代償はあるのか?
ラストに真に笑う者は・・・?

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