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"大橋美加のシネマフル・デイズ”No.226『恋人たちの予感』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1989年 アメリカ映画 ロブ・ライナー監督 
(When Harry Met Sally)
 
ジャズソング満載のラヴ・コメディ。
膨大な台詞の量とも相まって、ウディ・アレン作品と比較したくもなるが、
ノーラ・エフロンの脚本により、其処は女性ウケするように抑制が効いている。
メグ・ライアンは本作のヒロイン・サリー役を得て以降、
「ラヴ・コメディの女王」と呼ばれ、
暫くハリウッドに君臨することとなった。
 
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かの“一人エクスタシー演技“も、
キュートなメグのキャラクターによる勝利にほかならない。
セクシー女優であったなら、目の遣り場に困るというもの。
 
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もう一人の主人公ハリーを演じるのは
ロブ・ライナー監督の旧友でもあるビリー・クリスタル。
コモドア・レコーズ創設者ミルト・ゲイブラーを叔父にもつ、
ジャズにも素養のある名コメディアンである。
アカデミー賞授賞式司会の常連でもあり、
劇中でも器用に歌ってくれたりと大活躍。
場面に合わせた内容のジャズソングが散りばめられているあたり、
ビリーもハリー・コニックJRとともに音楽監修したのかしらと想像させる。
 
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ハリーの必死のひとこと、「一日の終わりに話したいのは君なんだ!」
これってわりと、普遍の口説き文句だったりする。
テーマに使用された「彷徨ってきたけれど、やっぱり君じゃなきゃ」
というジャズソング“It Had to be You"は我がレパートリー。
大晦日のシーンにシナトラの
ペイソスあふれるヴァージョンで流れるのも決定的なんだよねえ!

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