北窓開く主婦とは呼べない主婦 魅歌

時間がある、何をしよう？
思えばこの40年、仕事ばかりしてきた。
殊にこの30余年は”いちおう”主婦でもありながら、
実質的には仕事ばかりだった。
20代から30代はライヴ、NHK FMのラジオ・パーソナリティ、
そうそう、FM横浜開局時には
ラジオ番組を掛け持ちした時期もあったっけ・・・
40代半ばで本所吾妻橋
『アート石井』オーナー石井敏子氏の尽力により
ヴォーカル・クラス開講、
そして本年15周年を迎えるTOKYO FMミュージックバード
『美加のNice'N'Easyタイム』スタート。
現在はライヴ、ラジオ・パーソナリティ、
後進指導と三本の柱で仕事を続けている。

 

それはとりもなおさず、我がパートナーと
義父母の協力あってのこと。
特にばあちゃん（義母）が
我が子らの育児（0歳～6歳は60～70％ 7歳～15歳は40～50％）を
引き受けてくれたからに他ならない。
美加がスタジオや放送局から帰ると、
ばあちゃんが子らと浴室から裸で出てきた。
ライヴを終えて夜中に帰宅すると、
ばあちゃんは子らとベッドに入っていた。
美加の姿を確認すると、
起き出して自転車に乗って帰ってしまう。
夜中の自転車を心配したものだが、
ばあちゃんは美加のようにヤワじゃない。
そうそう、
この花桃をばあちゃんが植えたのはいつ頃だったかなあ。
ああ、時間があると、いろいろなことが脳裏をよぎる。

 

外出自粛となった土曜日、
”買いだめ”も”買い占め”も
一切しない我が家の食材は尽きつつあり、
残り物でブランチを作る。
もち米が4分の1のおこわ、野菜の澄まし汁、
冷凍してあったほうれん草と白子干し入りの玉子焼き。
う～ん、時間を持て余して作る料理は何だか気晴らしになる。
結婚や独立で子らが巣立ち、わりあいと若くして
”Alone Together”となった我々夫婦。
そうだ、自粛の間はかわりばんこで美味しいものを作って食べよう！
残り物すら無くなったので、
午後は我がパートナーの運転でスーパーへ。
いつもはウォーキングで十分行けるが、自粛自粛・・・
何故か納豆の棚だけ、空っぽ！！！
またガセネタ？皆、自主性を持とうよ！

『アート石井』レッスン

花見宴は見送り、時間をかけて計画してきた
”麻績の里”桜吟行も来年に延期。
俳句仲間からの気落ちしながらの
労いの言葉に、心癒される。
面倒なインターネット予約をしてくれた
「俳句が趣味でない」我がパートナーにも済まない想い。



我が家のささやかな前庭の真っ白な花桃が満開。
この樹を植えてくれた
ばあちゃん（義母）の誕生日である木曜日は、
本所吾妻橋『アート石井』で生徒たちのレッスン。
まずは、”ばあちゃん子”を自称する長女の瑠奈がやってきて、
我々と同乗し、ばあちゃん宅で
花束やらプレゼントやらを渡す。
その後、作詞作曲のためのツールを買うという
瑠奈をお茶の水でおろし、いざ、下町へ。



澄みきった青空に聳えるスカイツリー。
病の菌が舞っているなんて悪夢のよう・・・
な、な、なんと、慌ただしい昼間のせいか、
教室の鍵を忘れてきてしまった！
15年間で初めてのこと。
オーナーである石井敏子氏のレッスンが最初で良かった！
このかたの大きな包容力の有難さ。
レッスンを終え、何ごともないような
夜桜を車窓に眺めながら帰途。
さあ、何も無くなったこの週末は
たまった新作映画の長編を観るかな・・・
さて、いつ観よう。
時間があるといつ観るか決められないのよね！

哲学の森で花見のリハーサル 魅歌

地元・中野の桜トンネルを歩きます。
此処の桜は知り過ぎるほどの美加、う～ん、何か違う？

満開に近く、まさに春麗なのですが、
例年に比べ、花の密度が今ひとつのような・・・

 

 

 

我がパートナーとふたり、お弁当とお酒を携えて
名所『哲学堂』まで歩き、ランチ。

この”桜広場”で毎年花見宴を開いていますが、
古い大木が大幅に剪定されているようで、やはり少し空が見える感じ。

 

  

 

ベンチはお弁当を食べる人々で埋まり、
敷物を広げる家族連れが我々含め、3組ほど。

 ランチ後に奥の方へ足を延ばし、
池の畔や高台の桜を愛でます。
素晴らしいでしょう？

3月28日（土）には恒例花見宴を予定していますが、
何とか1時間でも天候がもってくれるといいなあ・・・

 

新中野『Trevis』

道すがら、深紅の花桃を見つける。まさに燃えるような色。
我が家の前庭の真っ白な花桃とは両極の色。
我が家の木と花々は全てばあちゃん（義母）が植えてくれたもの。
悉く白い花である。
「一家の主が色情に迷わない」という縁起かつぎがあるらしい。
ばあちゃんがそんなことを知ってか知らずか、
でもでも、我々夫婦が30年以上、
無事に暮らしていることはそのご利益か？
それなら、深紅の花はよそで観ればいいじゃない！



以前から気になっていた一店『Trevis』でランチ。
牡蠣メニューが充実しているよう。
キッシュと牡蠣の香味焼き、生ハムとトマトソースの
パスタ・ランチ（サラダ付き）をシェア。

  

大きな牡蠣の香草焼きは食べ応えあり。
キッシュはしっとり、パスタはあっさり。
メニューが多いので、次回をまた、楽しみに。
午後からは生徒のレッスンがあるため、帰宅。
中野の桜もそろそろ満開、追ってご覧にいれましょう！

マイホーム実家となりて桃の花 魅歌

我が家のささやかな前庭の真っ白な花桃が咲き始めました。
心浮き立つことのないこの春、
ばあちゃん（義母）が植えてくれた花桃は
例年通りに丸い蕾をたくさんつけてくれている。



倅の燿司から連絡があり、ランチをすることに。
鍵の開く音に「おかえり」と言う我がパートナー。
一度、美加は「いらっしゃい」と言ってしまい、
反省！しっかり子育てをした父親を、子らは慕う。
阿佐ヶ谷まで歩き『KOYA』でランチ。
白飯だいすきの我が倅のお気に入りの一店。

  

まるで我が父・巨泉がよみがえった如く、
”立て板に水”の喋りをする倅。俳句や短歌の話。
彼女いるのに、母親のほうが話したい相手なのか？
などなど、憶測しながら話を聞きつつ、12000歩越え！
我がパートナーは訥弁であり、
美加の話に「ママちゃんはいつも面白いね」と言ってくれるオトコ。
血液型は同じだが、タイプの違うふたりである。
美加には実家がない。瑠奈と燿司の”実家”となった
我が家をたいせつにキープしていかないとね・・・