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恋亭主ぴつたり付いた帆立貝 魅歌 [日記・雑感]

来週にはラジオ番組”美加のNice'N'Easyタイム”
第二回リモート収録が予定されているため、
届けられた新作映画DVDを観る。
現代フランス映画界で最も注目を集める映画作家フランソワ・オゾンの
新作『グレース・オヴ・ゴッド 告発の時』、
オゾン・ワールドの新たな1ページなるか。また改めて書こう。

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長女の瑠奈が二ヶ月ぶりに来訪。
90%人と会わない自粛生活をしてきた父母への配慮から、
母の日も写メであったのだ。
何とか夫婦仲良く暮らしているらしく安心したが、
「荷物が届くからもう少し居させて欲しい」と。
はて、なんなんだ・・・

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到着したのがこれ!
発泡スチロールに殻付きホタテ貝がぎっしり!
50個以上あるか?
「漁師さんからの大放出品なの、値段あてて!」とのこと。
聞いてびっくり!こりゃ、超お得!!
以前に東北のファンのかたから、よくホタテ貝を頂戴し、
その際に簡単に身をはずすツールもいただいていたので探す美加。
マスク姿でせっせと殻と身を分けていく瑠奈。手伝う我がパートナー。
マスクの上からでもそっくりな父娘である。
我が家の分、弟・燿司の分があるそう。
実家のキッチンを借りたかったわけか。
ほどなく、美味しそうに盛り付けられた写メが届く。
美加よりよほどイイ奥さんじゃないか!?



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”大橋美加のシネマフル・デイズ”㉟『或る夜の出来事』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1934年 アメリカ映画 フランク・キャプラ監督 『或る夜の出来事』
(It Happened One Night)
 
フランク・キャプラと言えば、ゲイリー・クーパー、
ジェイムス・スチュアート主演作品がご贔屓。
でもでも、”ア”から始まるし、古いのはこれかな。
"スクリューボール・コメディ”の元祖だものねえ。
 
クラーク・ゲイブルとクローデット・コルベール主演の本作、
忘れもしない、娘時代に地元・中野の名画座で観た。
二本立てで、もう一作は『歴史は夜作られる』 ('37)だったっけ。懐かしいなあ・・・
 
或る夜の出来事.jpg 或る夜の出来事②.jpg
 
大富豪の令嬢が父親に反発し逃走、
アウトローを気取る新聞記者と往きあう。
当然、相容れないふたり。
興味深いのは、記者役のクラーク・ゲイブルと、
令嬢役クローデット・コルベールが殆ど年齢が違わないこと。
コルベールは一応この時代のヒロインに似つかわしく
“VIRGIN”の役であるが、30歳を超えた実年齢、渋いアルト声などなど、
“かわいこちゃんタイプ”でないところがいい。
 
主人公ふたりのキス・シーンすらないラヴ・コメディ。
恋の媚薬はじらすことだから、結構じゃないですか!
他人のラヴ・シーンを見ても面白くも何ともない、
二人の想いの高まりが感じられる演出のほうが、むしろエロティック。
映画がトーキーに変わり、さほどの年月のない時期に、
これほど台詞メインの作品を作り、オスカー主要5部門
(作品・監督・主演男優・主演女優・脚色)を受賞したことは快挙。
ドーナッツをコーヒーに浸ける食べかたを
ゲイブルが教えるシーンはケッサクよね! 

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”㉞『雨のニューオリンズ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1966年 アメリカ映画 シドニー・ポラック監督 『雨のニューオリンズ』
(The Property is Condemned)
 
今は亡き我が父・巨泉とは、よくジャズや映画の話をした。
父は英語が堪能であったため、英語圏の映画贔屓であった。
そんな折、
「最近の映画配給会社は少し怠慢だな。
       原題をそのまま片仮名でタイトルにするなんて」と言ったことがある。
キューブリックの『アイズ・ワイド・シャット』が公開されたころだ。
「美加ちゃん、”EYES WIDE”とくれば”OPEN”だよ、日本語題名を作らなきゃいけない」
 
今回、本作を観かえし、『雨のニューオリンズ』と
邦題をつけたのは誰であったかと想像をめぐらせた。
原題を直訳すれば、ダブル・ミーニングを加味すれど、「財産没収」だもの!
物語はアメリカ南部の寂れた町から始まる。
鉄道従業員たちを相手に宿屋を営む母と二人の娘。
長女アルバに扮するのはナタリー・ウッド。
4歳から映画出演し、『ウエストサイド物語』(’61)でヒロインを演じてから5年後の作品。
けばけばしい化粧と安っぽいドレスも、若く美しい姿態の威力で欲目となる。
 
雨のニューオリンズ.jpg 雨のニューオリンズ②.jpg 雨のニューオリンズ③.jpg
 
姉の美貌に憧れと反発を感じる妹ウィリーに扮するのは
傑作『アラバマ物語』(’62)のスカウト役で知られるメアリー・バダム。
そして、鉄道従業員調査員として、
ニューオリンズからやってくるオーエンに扮するのは、大スターになる前のロバート・レッドフォード。
体当たりのナタリーと、彼女に翻弄されるレッドフォード。
母と長女の愛憎、姉妹の葛藤、女たちをこれでもかと貶める
テネシー・ウィリアムズの戯曲に、職人ポラックはオブラートを被せたか。
ナタリー・ウッドは決して好きな女優ではないが、
この時代、このアルバ役はほかの誰が演じられただろうか。
主題歌”WISH ME A RAINBOW”ほか、”JUST ONE MORE CHANCE”など、
ディキシーランド・ジャズも遠くから聞こえてくる。

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遠隔の笑顔確認白雨来る 魅歌 [日記・雑感]

本日、リモート・レッスン終了。思ったより効率よく出来たかな。
生徒側が速やかにカラオケを出してくれたことも大きい。
我がパートナー曰く、5Gという通信システムが進めば、
音楽レッスンも同時進行可能らしい。

ともあれ、歌は飛沫問題があるため、ディスタンス・ツールを準備し、
本所吾妻橋『アート石井』および自宅レッスンも近日に再開予定。

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この時世で、心は揺れ動く。我が家は有難いことに
子らは結婚や独立で巣立ち、我がパートナーと二人、
何とか自粛生活を続けることが出来なくはない。
しかし、それでは心が老いてしまう。

ライヴ再開は先になるとして、まずはレッスン。
我が門下生たちは遠方から通っている人が多いため、
電車内でのリスクは否めない。
車で来られる人や、自己管理に自信がある人に関しては、
こちらもしっかりと応えてゆきたい。

そして、秋ごろには、観客とディスタンスを保てる会場で、発表ライヴが叶えばと願う。

ヴォーカル・クラス開講から15年、支えてくれているオーナー・石井敏子氏と
相談しながら一歩一歩、進めていくつもり。



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”大橋美加のシネマフル・デイズ”㉝『アグネス』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1985年 アメリカ映画 ノーマン・ジュイソン監督
『アグネス』(Agnes of God)
 
樹々も眠る夜の静寂のなか、モントリオールの男子禁制修道院に悲鳴が響く!
駆けつける院長や修道女たちが目にしたのは、
床に倒れた血まみれの若い修道女、傍らの屑入れのなかには・・・
 
二大女優アン・バンクロフト(修道院長)と
ジェーン・フォンダ(法廷精神科医)、若手メグ・ティリーの三女優が
演技を競う、戯曲の映画化である。アン・バンクロフトの存在感が圧倒的!
修道女の性の無知を助長させたかと詰問されると
「とんでもない!私は処女じゃない、23年間結婚し、娘も孫もいる。
   最低の妻で母だったけれど!」と豪語する修道院長がサマになってしまうのだから。
 
本作は公開時に観たから、うわあ、35年ぶりか。
今回は当時のアンの年齢に近い美加、当時同年齢であったメグは我が娘の年代となり、
どうしたって観点が変わってしまう。
メグ・ティリーは東西の血筋を受けた不思議な美しさを持ち、
この一作がその後のキャリアを決定づけた。
撮影当時24~25歳、まさに”神がかった”大熱演。
 
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加えて本作は、母国スウェーデンで巨匠イングマール・ベルイマン作品群を手がけ、
ひいては世界の名匠たちに愛された名カメラマン、
スヴェン・ニクヴィストの創り出す画面の美しさを語らずにはいられない。
”神”の存在が感じられそうな深遠な映像美に魅せられる。
 
俳優としてスタートしたジュイソン監督は人気キャラクターを生み出す達人でもある。
 
『夜の大捜査線』のシドニー・ポワチエ扮する”Mr.Tibbs”
『華麗なる賭け』でスティーヴ・マックィーン扮したトーマス・クラウンなどなど、
大ヒット作も観かえしてみては?

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