『ジャズ・ロフト』 [映画]
ジャズ・ミュージシャンの姿を捉え、
注目されたフォトグラファーは数あれど、
ジャズ・ミュージシャンにセッションの場を提供し、
自由に演奏する彼らの姿を撮影・録音し続けたフォトグラファー、
ユージーン・スミスは稀有な存在。
本作は、サラ・フィシュコ監督による、
1950年代ニューヨークの、
むせ返るような熱気が伝わってくるドキュメンタリー。
1918年生まれ、戦場カメラマンとしての活動後、
絶大なる影響力を持っていた『ライフ』誌で活躍、
写真家としての地位を築いていたのにも拘わらず、
1950年代半ばにはマンハッタンのロフトを借り、
なんと8年もの間、ジャズ・ミュージシャンたちの姿と
音に向き合い続けたユージーン・スミス。
メジャーな仕事や家族から離れ、
ジャズと接することで、得たものとは・・・?
数々の証言、多くのエピソードが並ぶが、
もっとも意外であり心うごかされたのが
”変人”ぶりでも知られたセロニアス・モンクの逸話。
ジャズ・ロフトでのリハーサル中、
どうしてもスウィング感を出せなかったホーン奏者が
「休憩中、モンクは私のパートをステップで踊ってくれた。声を上げて恥をかかせず、
スウィングを示してくれた。休憩後、彼の踊った通りにプレイしたよ!」というもの。
窓に朝の光がさし染めると、みな家に帰って寝た。
昼夜がひっくり返ったミュージシャンの暮らし。
日本のミュージシャンも昔はそうだったと、
亡き我が父からよく聞いたものである。
今に言わせれば、不健康そのもの、
それでも日々あたらしい音が生まれていたのであろう、
ジャズ・ロフト。
我が父・巨泉が存命なら、
ぜひ観て欲しかった一作である。
10月15日より Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開
注目されたフォトグラファーは数あれど、
ジャズ・ミュージシャンにセッションの場を提供し、
自由に演奏する彼らの姿を撮影・録音し続けたフォトグラファー、
ユージーン・スミスは稀有な存在。
本作は、サラ・フィシュコ監督による、
1950年代ニューヨークの、
むせ返るような熱気が伝わってくるドキュメンタリー。
1918年生まれ、戦場カメラマンとしての活動後、
絶大なる影響力を持っていた『ライフ』誌で活躍、
写真家としての地位を築いていたのにも拘わらず、
1950年代半ばにはマンハッタンのロフトを借り、
なんと8年もの間、ジャズ・ミュージシャンたちの姿と
音に向き合い続けたユージーン・スミス。
メジャーな仕事や家族から離れ、
ジャズと接することで、得たものとは・・・?
数々の証言、多くのエピソードが並ぶが、
もっとも意外であり心うごかされたのが
”変人”ぶりでも知られたセロニアス・モンクの逸話。
ジャズ・ロフトでのリハーサル中、
どうしてもスウィング感を出せなかったホーン奏者が
「休憩中、モンクは私のパートをステップで踊ってくれた。声を上げて恥をかかせず、
スウィングを示してくれた。休憩後、彼の踊った通りにプレイしたよ!」というもの。
窓に朝の光がさし染めると、みな家に帰って寝た。
昼夜がひっくり返ったミュージシャンの暮らし。
日本のミュージシャンも昔はそうだったと、
亡き我が父からよく聞いたものである。
今に言わせれば、不健康そのもの、
それでも日々あたらしい音が生まれていたのであろう、
ジャズ・ロフト。
我が父・巨泉が存命なら、
ぜひ観て欲しかった一作である。
10月15日より Bunkamura ル・シネマ他全国順次公開
2021-10-10 20:11
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