SSブログ

”大橋美加のシネマフル・デイズ”㊻『赤い矢』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1957年 アメリカ映画 サミュエル・フラー監督『赤い矢』
(Run of the Arrow)

”ア”から始まる手持ちのサミュエル・フラー作品を見つけたので、紹介しておきたいと思う。
我が国では”B級映画監督”としてカルト的地位を保持しているが、
ゴダールはじめ欧州では別格の価値を与えられている映画作家。

1865年4月9日、南北戦争に於ける最後の弾丸を北軍将校に打ち込んだ、
南軍狙撃兵主人公オミーラが登場する。
演じるのは、アクの強い演技派ロッド・スタイガー。
ヤンキー(北軍)と共存したくないこの主人公は、
「西部へ行き、先住民と共存してゆくほうが良い」と
母や仲間に豪語し、スー族と通じることとなる。

赤い矢②.jpg 赤い矢.jpeg

圧倒的な景観。フラーは低予算で撮影期間の短いことが知られるが、見せること、魅せること。
”走り矢の刑”と名付けられた、究極の拷問が繰り広げられる!
表向きは”白人”の立場を返上し、スー族の身内になったかと思えるオミーラだが、
果たして白人は先住民になりきれるのか。

途中、”ブルー・バッファロー”と名乗る、
目を見張るほどの肉体美の先住民の顔を見てはっとする。
あ!チャールズ・ブロンソン!
うわあ、そうだった、想い出した!
この時世でなければ、本作を観なおしていないよねえ!
ラストは観客に委ねるというフラーの言葉、さあ、どう観る?

nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

Facebook コメント