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セラフィーヌの庭 [映画]

セラフィーヌ・ルイという画家を知っているかたはかなりの西洋美術通でしょう。
1864年から1942年までフランスで生きた、風変わりな女性。
映画「セラフィーヌの庭」はフランスのマルタン・プロヴォスト監督が
彼女の生き様を描いた作品です。

_MIK0030.jpg セラフィーヌ_メイン中.jpg
© TS Productions/France 3 Cinéma/Climax Films/RTBF 2008

物語の始まりは1912年、パリ郊外サンリス。
家政婦として働きながら、自室でコツコツと絵を描き続けていた
セラフィーヌは、ドイツ人画商ヴィルヘルム・ウーデに見出されます。

Bouquet de Feuilles-81x60.jpg Les Grenades-18,5x23.jpg
© TS Productions/France 3 Cinéma/Climax Films/RTBF 2008

人とコミュニケィションを持たず、木や草、花々と触れあい、
気が遠くなるほど細密な絵を描いたセラフィーヌ。
彼女の立ち居振る舞いを見ていると、
日本の山下清を想起してしまいます。
HOLY IDIOT の風格が感じられるのです。

セラフィーヌに扮したヨランド・モローは、
あたかも天からの啓示を受けたかのように劇中に「存在」します。
セザール賞主演女優賞を受けた、映画史に残る銘演です!

映画化で話題になった女流画家と言えば、メキシコのフリーダ・カーロがいます。
セラフィーヌの作品展も日本で開催されることを願ってやみませんが、
そのまえに映画で、彼女の世界に浸って欲しいと思います。


『セラフィーヌの庭』
8月7日(土)、岩波ホールほか全国順次公開
配給:アルシネテラン


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