家族X [映画]
第32回ぴあフィルムフェスティヴァル最終上映会に行ってきました。
スカラシップ作品、吉田光希監督・脚本による『家族X』
東京近郊の新興住宅地に暮らす家族。
40代後半らしき夫婦と20代前半らしきひとり息子。
家族のために黙々と働く父、
定職に就かず夜間の工事現場などでその日暮らしの息子、
会話の乏しい生活のなかで精神の均衡を崩していく母。
新しい発見のあるストーリーではないけれど、
説得力のある存在感を示す役者の力で一気に見せる。
そういえば最近、役者の演技を楽しむ映画は少ないかも。
『家族X』より『主婦X』とでも言うべき、母役の南果歩が圧巻。
悲劇に突入できないことが永遠の虚無を生み続ける。
唯一の救いをさらりと提示してくれる手法も憎めない。
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