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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.106『オーシャンと十一人の仲間』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1960年 アメリカ映画 ルイス・マイルストン監督『オーシャンと十一人の仲間』
(OCEAN’S ELEVEN)

ソール・バスのタイトルは、いつ観ても心ときめく。
カラフルなネオン・サインを想わせるデザインが動き、
出演者の名前を刻んでゆく。
フランク・シナトラ、ディーン・マーティン、サミー・デイヴィス・ジュニア・・・

大晦日の夜に、ラスヴェガスのクラブ5店舗を停電させ、
大金を奪う作戦を立てるのは、シナトラ&ラッツパック。
エンタテイメント軍団が、戦争でともに苦労した仲間という設定である。
従軍ではなく、慰問向きだよねえ!

オーシャンと十一人の仲間.jpeg オーシャンと十一人の仲間 (2).jpeg

サミーがコクのある声で歌うテーマソング"Eee-O Eleven”
ディーンが弾き語る十八番”Ain't That a Kick in the Head"もゴキゲン。
美加のご贔屓(見た目のことね)ピーター・ローフォードは
ミュージカル映画出演もあるのだから、
もっと皆に歌わせたり、
踊らせたりがあっても良かったのに。
130分の長丁場で、
御大シナトラは「歌は別料金」とばかりに鼻歌も歌わないし。

でもでも、いいじゃない!ラスト・シーンのカッコよさで後味は大満足。
何度観てもカッコいいラスト・シーン!
格もアピアランス順も関係なく、青空の下、
虚しく歩いてくるメンバーに、クレジットが浮かび上がる。
これほどお洒落なラスト・シーン、ほかにないでしょう?

スティーヴン・ソダーバーグのリメイク版を観たひとも観ていないひとも、
この機会にオリジナルにトライしてみては?

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