淑気満つ祖母の墓前にふたりきり 魅歌 [日記・雑感]
最愛の祖母が亡くなったのは、1997年。
我が長女・瑠奈4歳、長男・燿司2歳。
曾孫を見せることくらいしか、恩返しは出来なかった。
以来毎年、一家で大晦日か元旦にお墓参りをしてきたが、
子らが結婚・独立してからは一家4人揃うということが難しくなった。
そう、昨年はサプライズがあったっけ。
既に独立していた倅が、早起きして「ひいばあちゃん」のお墓を掃除しておいてくれたのだ。
朝寝坊の美加は見てびっくり!というわけ。さて、今年は・・・?
2021年の元旦、子らは我々の安全を想い来訪せず、
お墓参りも遅々となっている。
抜けるような冬空の蒼さの下、
連休中を狙って漸くお墓参りが叶った。
さすがに今年は誰も掃除していないよう・・・
我がパートナーが軍手をはめて、
丁寧に磨いてくれる。寒がりの美加は縮こまり、
畏まって見ているのみ。
視界にひとがひとりもいない。
普段は喉にきついお線香の香りすら厭わずにいられる、
澄みきった空間。
こういうことを、俳諧では「淑気満つ」と詠むのかも。
この国には愛想が尽きるが、何とか日々笑顔で暮らせているのは、
どんな時も美加を包んでくれる我がパートナーのお陰かな。
帰宅してワイングラスを傾け、そんな夫婦愛(笑)に浸っていると・・・
「おお、お帰り」と我がパートナーの声。
倅が父親に何か借りに立ち寄ったらしい。
今更ながら、子らは父親っ子である。
マスクをして玄関に出ると、
おおおおお~!
お前は一休さんか、タイの修行僧か・・・?
本人いわく
「美加さん、『スタンド・バイ・ミー』の
リヴァー・フェニックスみたいでしょ?」
知らん!伸びるまで会わん!
まあ、この時世だ、ちょうどいいか!
我が長女・瑠奈4歳、長男・燿司2歳。
曾孫を見せることくらいしか、恩返しは出来なかった。
以来毎年、一家で大晦日か元旦にお墓参りをしてきたが、
子らが結婚・独立してからは一家4人揃うということが難しくなった。
そう、昨年はサプライズがあったっけ。
既に独立していた倅が、早起きして「ひいばあちゃん」のお墓を掃除しておいてくれたのだ。
朝寝坊の美加は見てびっくり!というわけ。さて、今年は・・・?
2021年の元旦、子らは我々の安全を想い来訪せず、
お墓参りも遅々となっている。
抜けるような冬空の蒼さの下、
連休中を狙って漸くお墓参りが叶った。
さすがに今年は誰も掃除していないよう・・・
我がパートナーが軍手をはめて、
丁寧に磨いてくれる。寒がりの美加は縮こまり、
畏まって見ているのみ。
視界にひとがひとりもいない。
普段は喉にきついお線香の香りすら厭わずにいられる、
澄みきった空間。
こういうことを、俳諧では「淑気満つ」と詠むのかも。
この国には愛想が尽きるが、何とか日々笑顔で暮らせているのは、
どんな時も美加を包んでくれる我がパートナーのお陰かな。
帰宅してワイングラスを傾け、そんな夫婦愛(笑)に浸っていると・・・
「おお、お帰り」と我がパートナーの声。
倅が父親に何か借りに立ち寄ったらしい。
今更ながら、子らは父親っ子である。
マスクをして玄関に出ると、
おおおおお~!
お前は一休さんか、タイの修行僧か・・・?
本人いわく
「美加さん、『スタンド・バイ・ミー』の
リヴァー・フェニックスみたいでしょ?」
知らん!伸びるまで会わん!
まあ、この時世だ、ちょうどいいか!
2021-01-10 20:31
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