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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.214『コールガール』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1971年 アメリカ映画 アラン・J・パクラ監督
『コールガール』(KLUTE)

ジェーン・フォンダがオスカー(主演女優賞)をとった一作である。
すでに大スターであった撮影当時33歳のジェーン、
それまでのブロンド・ビューティのイメージをチェンジし、
栗毛の段カット(オオカミカットと言ったっけ!)で登場する。

女優志望ながらコールガールとしてニューヨークで生きるブリーと、
地方出身である私立探偵の人生が交差してゆく。
原題は、ドナルド・サザーランド扮する探偵ジョン・クルートの名字。
美加なら”BRIE AND JOHN”よろしく、二人の名前にしたい。

コールガール (2)_edited.jpg コールガール.jpg

長身でちょっと
エキセントリックな役が似合う面差しの
D.サザーランドは、
R.アルドリッチ『特攻大作戦』(’67)、
R.アルトマン『M★A★S★H』(’70)など、
オトコの群像劇で実力と個性を示してきた名脇役。
本作あたりから、セカンド・ロール級に上昇してきた感あり。

確かにこのクルート役、
単なるハンサム・ガイではつまらない。
おとなしそうに見えて、
ぎょろりとした碧眼に狂気を孕むサザーランドの真骨頂発揮!

今回、何十年ぶりかで観なおしたが、
若いころ観たときより、
味のある映画だなあと再認識。
1980年代以降に増えていった
”官能サスペンス”とでも呼べるジャンルの
はしり的一作かなとも感じる。
されど、
終始ノーブラらしきジェーン・フォンダのいで立ちには、
限りなく’70年代を回想するよなあ!

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