タイクーン棺に眠る梅雨に入る 魅歌

石井一氏の想い出を少し。

初めてお会いしたのは、
10年以上まえだろうか。

美加が渋谷セルリアンタワーの
ライヴハウスに出演しているときに、

おいでくださったのだ。
美加の応援者がお連れになったのか、

個人的に来店されたのかは不明。

観客の間で「石井一さんが来ている！」と、ざわざわ。

政治に疎い美加ながら、有名なかたなのだなあと認識した次第。

 

 

その後もジャズ関係のイヴェントでご挨拶することが増え、

ジャズ・ファンであることを知るようになる。

そのうち『日本ジャズ音楽協会』を立ち上げられ、

「日本は、国からジャズ関係者に賞を与えなさすぎる！」とアツいスピーチ！

その後、若輩者ながら、美加は2020年に功労賞を賜った。
感謝の一語に尽きる。

 

 

梅雨入りが報じられる時節に、
石井一氏の訃報を知る。

昨年の授章式でお会いしたきりであったが、

すこぶるお元気そうにお見受けしただけに、
信じられない想い。

 

 

純白の花園のように設えられたご葬儀場。

勲章を纏われた堂々たる遺影。

闘病のお話は聞いていなかっただけに、
命の儚さを痛いほど感じる。

亡き我が父と同年生まれでいらした石井一氏。享年87歳。

どうぞ、天国からジャズ・ミュージシャンたちを見守っていてくださいね！