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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.101『お熱いのがお好き』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1959年 アメリカ映画 ビリー・ワイルダー監督『お熱いのがお好き』
(Some Like It Hot)

”オ”から始まる手持ちのDVD、まずは本作でしょう!
何回観たか、想い出せないほど好きな一作。
我が倅は小学3年くらいの時に本作を観て、
ジャック・レモンとマリリン・モンローのファンになったっけ。
ビリー・ワイルダーの脚本にも惹かれ、
過去の名作に夢中になっていった。ああ、母の影響大!

ギャングに追われる羽目になり、
女装してガールズ・バンドに潜り込む、
ベーシストのジャック・レモンと、
サックス・プレイヤーのトニー・カーティス。
バンドにはマリリン扮するセクシーなシンガーが・・・
「テナー・サックスで”My Melancholy Baby”を吹かれると、
        背筋がとろけるの」という台詞がイイ。

お熱いのがお好き.jpeg お熱いのがお好き (3).jpeg

先程の台詞にせよ、
本作のマリリン扮するシュガーは大好きなジャズを、
”HOT”な音楽と呼ぶ。
原題”Some Like It Hot”はトニー・カーティスの台詞にもあり、
曲名でもある。

お熱いのがお好き (2).jpeg

シュガーがピアノの上に腰かけ、
淋しげに「もう恋は卒業したわ、
                   心は冷たい冷蔵庫に入れてしまうわ」とうたう
  ”I'm thru with love"
体重は美加のほうが確実に軽いはず、
一度やっておくんだったなあ・・・
ちなみに美加の14枚目のアルバム『シネマフル・ライフ』では、
本作でシュガーが歌った”Running Wild”を取り上げているので、
ぜひ聴いて欲しい!

この時代にLGBT映画の片鱗を垣間見せるところも興味深い。
亡き父・巨泉とも本作の話に花が咲いたっけ。
「美加ちゃん、『お熱いのがお好き』のラスト・シーンの台詞は?」
「Nobody's perfect!」と美加。「さすが!」という具合。
憂うべくこの時世に楽しんで欲しいコメディの名作である。


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