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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.100『獲物の分け前』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1966年 フランス映画 ロジェ・ヴァディム監督(La Curee)

昨年4月”緊急事態宣言”とほぼ同時にスタートした”大橋美加のシネマフル・デイズ”。

外出自粛のなか、手持ちのDVDから”アイウエオ”順に紹介してきた。
”ア”から始まる手持ちの映画は128作あり50作を紹介、
”イ”は50作のうち20作、”ウ”と”エ”から始まる映画は
40作前後であったため15作ずつ観かえしてきた。
二度目の”緊急事態宣言”が短く終わることを願いながら、
100作目である本作を”エ”のラストとしたい。

エミール・ゾラの原作をロジェ・ヴァディムが
舞台を現代に置き換えて映画化した本作、

若く美しい人妻に扮するのは、ジェーン・フォンダ、
事業家である年かさの夫にミシェル・ピッコリ、
その連れ子にピーター・マッケナリー。
ジェーンの媚態満載、冷徹なワーカホリックの年かさ夫、
大学生の連れ子、成り行きは推測できる。

獲物の分け前.jpg 獲物の分け前.jpeg

映画に於ける上流の生活には個性が不可欠。
本作では連れ子のお坊ちゃんが東洋贔屓なところが面白い。
中国語を習ったり、紋付をローブ代わりにしたりする。

ジェーン・フォンダは云わずと知れた名優ヘンリー・フォンダの娘であり、
親子の確執、和解は映画ファンの知るところ。
ヘンリー出演作は”ア”の項の『アパッチ砦』”イ”の項の
『怒りの葡萄』を参照して欲しい。
フランスに渡り、ヴァディム監督と結婚、
女として最も美しい時代をスクリーンに刻んだジェーンの肢体を満喫できる一作。

今後は”オ”から始まる映画を観なおしていく。100作くらいありそう・・・

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