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とりあえず仕事納と宣言す 魅歌 [日記・雑感]

12月29日の生徒のレッスンが終わり、
我がパートナーの「仕事納だね」の言葉に、
本日を今年の仕事納とする。
実際は夫婦で仕事をしていると、365日、
仕事の話をしない日はないわけで、
厳密には言えないのだけれど。

こんなにゆったりと過ぎてゆく年の瀬は何十年ぶりだろうか。
疫病さえ蔓延していなければ、
”贅沢”という言葉にも、含まれる時間なのかも知れない。
40年間、仕事ばかりであったから・・・

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長女の瑠奈の夫SHUちゃんの実家からいただいた、
ピチピチ元気な車海老を、網焼きにしていただく。絶品!
我が門下生K.M.さんからの、
見事な北海道の長芋はとろろ芋にしても、
ソテーにしても、グラタンにしても美味!
たくさんの栄養をいただき、日々一万歩を歩き、
医療に携わるかたがたに迷惑をかけないよう、年を越そう。
我が子らや、じいちゃん、ばあちゃん(義父母)には会えないけれど、
すこしの”淋しさ”は”倖せ”に繋がると思い込もう。

2020年に歌を聴いていただけなかった皆さま、再会を願うことをやみません。
どうぞ、くれぐれもご自愛のうえ、佳き新年をお迎えくださいね!

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海老おどるシンク師走の締めくくり 魅歌 [日記・雑感]

元気な元気な車海老が届きました!
食べるのが忍びない元気さ!
山口県岩国の海老たち。
長女の瑠奈の夫SHUちゃんの実家からであります。
東京ではいただけない新鮮な食材に感謝!
我がパートナーが「氷水に浸けるとおとなしくなるらしい」と言い、
パタパタ跳ねる海老を手際よく冷蔵・冷凍していきます。
美加はこわごわ見るばかり。海老と格闘といえば、
ウディ・アレン作品『アニー・ホール』に於ける印象的な場面を想い出します。

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まさに”Magnificent Seven”いやEight,Nine,Ten・・・30尾近くあるかなあ!
嬉しいと、映画ネタがどんどん出ます。あ、『荒野の七人』の原題ね!

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この大鋸屑の中に、海老たちが眠っているのです。
まずはお刺身でいただきます。
この弾力と甘味、20代の我が肌を懐かしく想い出します。

頭も焼いて食します。香ばしく味噌も美味であり、
フード・ロスなし。何だか元気が注入されたみたい。
今年は四国ライヴ・ツアーにも行けず、
SHUちゃんの親御さんたちにも会えなかったけれど、
来年に希望を繋ぎます!

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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.97『永遠の子どもたち』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

2007年 スペイン・メキシコ合作映画 J.A.バヨナ監督『永遠の子どもたち』
(EL ORFANATO)

子どもの頃の記憶ほど、鮮明なものはない。
物事の意味がわからないだけに、
観たもの、聴いた音、触れた感覚は拭えない。
今でも、とても会いたいのは、
近所に住んでいた幼馴染みのSOUくんだ。
当時、母親が仕事を持っている家庭はごく少なかった。
我が母もSOUくんのお母さんも仕事を持ち、
お父さんの存在を確かめたことはなかった。

互いに”おばあちゃん子”であった。

『シェイプ・オヴ・ウォーター』(2018)で
オスカーを受賞したメキシコの映画作家ギレルモ・デル・トロが見出した、
バルセロナ出身のJ.A.バヨナの長編第一作である本作は、
ダーク・ファンタジーの様相をも呈しているが、
底辺にあるのは”子どもの魂”の物語と受けとれる。

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大きな樹のまえで目を覆い、ある言葉を唱えている女の子、
後ろには5人の子どもたち。言葉が終わるまでに、少しずつ近づく子ら。
女の子が振り向くと、子らは動きを止める。
ひと目で、ああ、”だるまさんがころんだ”みたいな遊びなんだなとわかる。

成長したヒロインは嘗て自分が過ごした孤児院であった建物を買い取り、
医師である夫と、愛らしい男児とともに、
障害のある子どもたちのための施設を作る夢に邁進している。
謎めいた老女が現れるまえから、すでに一家のまわりには、
説明のつかない現象がうごめき始めている・・・

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バヨナ監督が本作の構想に、デボラ・カー主演、
ジャック・クレイトン監督作『回転』(’61)を挙げていることに感激!
娘時代に観て怖くてたまらなかった一作。
本作を公開時に観たとき、
ラスト・シーンでは恐怖を超えた涙が止まらなかった。
母業の最中であったからか。
今回10数年ぶりに観なおし、
涙ではない大きな何かが心に降り立ち、寝付けなかった。

ロケーションも忘れ難い、
稀有なゴシック・ホラーと呼べる一作である。

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ほらあそこ紅梅の在る年の暮 魅歌 [日記・雑感]

これ、紅梅ですよね?ちょっとびっくり。
我が家の近所でも、毎年、年明けに見つける紅梅があるが、
こちらは12月19日に見つけた樹。
紅梅以外の何物にも見えない。早いなあと驚きつつ、
ご利益がありそうな枝ぶりに見惚れる。
全く、樹々は素晴らしい。

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今年も、番組”美加のNice'N'Easyタイム”スポンサー
『千代田テクノル』細田敏和社長より、”明石の鯛”が届く。
いただくようになり長い年月が経つが、
初めて味わったときのことは忘れられない。
これぞ、王様!そのひとことに尽きる。
本品をお正月にいただいたら、
一年間ほかの魚には見向きが出来ませんよというほどの逸品!
取りあえず、フリーザーに鎮座して貰う。

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毎年、我が生徒たちとの
新年会や初句会などで披露していた”明石の鯛”。
我が子らを育ててくれた
義父母宅の新年会に持参したこともあったが、
2021年正月は宴の予定なしである。
されど、眠り続けて貰うには勿体ない、
麗しの鯛さま、披露先は暫し、じっくり考えよう!
何しろ、この40年で、最も時間のある年の瀬だからねえ・・・

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『未来のサイズ』俵万智 [日記・雑感]

我が倅が宣伝を担当している俵万智の最新歌集『未来のサイズ』ご案内。

「こちとら江戸っ子でい!やんごとない短歌なんて興味ないわい」と、
俳句しか詠んでこなかった美加であるが、
さすがに同年代の俵万智氏の『サラダ記念日』は知っている。
”寅さんシリーズ”でも特集されたのだから、
江戸っ子が嫌ってはいけない。
マドンナ三田佳子、全編に俵万智氏の短歌が
textで散りばめられたスペシャル編であった。

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以下、本著で美加が気になった歌、同感した歌を記す。

”COVID-19”

カギカッコはずしてやれば日が暮れてあの街この街みんな夜の街

濃厚な不要不急の豊かさの再び灯れゴールデン街

*万智さんって、お酒が強いらしい。美加は中野生まれの新宿育ち、歌舞伎町で大人になった。
子らを産んでから外で飲まなくなったが、想いがよくわかる二首。

”子育て”

子育ては子ども時代をもう一度味わうものと思う朝顔

抱きしめて確かめている子のかたち心は皮膚にあるという説

最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て

*夫と義母に助けられて一女一男を育てあげた美加と異なり、
ひとり息子をひとりで育てている万智さん。
息子さんからガールフレンドを紹介されたとき、
どう対応するのかなあなんて、ママ友みたいに案じる。

”自然のなかの暮らし”

人参を抜いて尻もちつく真昼 絵本のような畑に一人

畑よりくっきり虹が生えている虹の根元を掘りにいこうか

*生まれた東京都中野区で暮らし続けている美加。
自然の脅威ある島暮らしを経験した万智さんは勇気ある女性と思う。
”Rainbow’sEnd”という歌詞はジャズソングにもあり、
”City Slicker”の身ながら、選ばせて貰った。

”恋愛”

ひとことで私を夏に変えるひと白のブラウスほめられている

*これぞ俵万智の真髄か。ちなみに美加も倅より、
「美加さんは恋愛俳句を詠ませたら抜群」と、妙な誉め言葉を貰っている。
いつか万智さんにお会い出来たら、恋愛や子育ての話がしたいなあ・・・

株式会社KADOKAWAより、絶賛発売中。

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