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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.88『エルマー・ガントリー 魅せられた男』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1960年 アメリカ映画 リチャード・ブルックス監督 
『エルマー・ガントリー 魅せられた男』
(Elmer Gantry)

往年の俳優で憧れるのは、ゲイリー・クーパーやグレゴリー・ペック。
役者として興味深い人はたくさんいるが、
強面の悪役は「一緒に歩いてみたいなあ」とは思わないものね。

バート・ランカスターは、ちょっとコワいけれど、
”男性のかたまり”みたいな個性に惹かれる一人。
ヨーロッパの名匠たちからもオファーがあった点でも、
他のハリウッド・スターとは異彩を放っている。
”憧れ”とは異なるが、”口説かれたら落ちそう”という感じ。
強烈な男っぽさだものねえ!役柄も大胆不敵!

ランカスターにオスカー(主演男優賞)をもたらした本作を久々に観かえした。
初めて観たときは、作品としてピンとこなかったのだが、
今回は、役者のための映画だなあとつくづく感じた。

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プレイボーイで口八丁手八丁のセールスマン、エルマー・ガントリーが、
美しい伝道師シャロンに惹かれ、信仰宗教団体に入会、彼女の片腕となる。
いつしか団体はエルマーなしでは立ち行かなくなっていく。

シャロンに扮するジーン・シモンズの清楚な美しさ、
オスカー(助演女優賞)を受けたシャーリー・ジョーンズのしどけない魅力。
そして、身勝手このうえないが、自分に正直に、
その場その場を生き抜くエルマーの生きざま。
決して見習うべきキャラクターではないにしろ、
何があっても挫けない人間像からは、力を貰える気がする。

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”阿佐谷ジャズストリート” [Live]

金曜日は”阿佐谷ジャズストリート”のステージ。
感染防止対策を徹底した開催。ヴォーカリストのまえにはアクリル板のラック、
美加本人フェイス・シールド付きマイクを生まれて初めて使用。
共演は守屋純子(P)池田聡(B)松浦賢二(Ds)
雨模様ながら、例年と異なる人数制限もありながら、
『阿佐谷地域区民センター』に集ってくれたお客様に感謝!

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ご来場の皆さま、ありがとうございました!
今年の暮れは、クリスマス・ライヴやディナーショウは叶いませんが、
再会を念じて、日々を明るく進んでいきたいと思います!

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”美加のNice'N'Easyタイム” [テレビ・ラジオ]

水曜日は番組”美加のNice'N'Easyタイム”4週分のリモート収録。
プログラムをご紹介しましょう。

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2020年12月27日『また会う日のために』
-今年は特に、再会に希望を託して別れの歌をお届けします!
2021年1月3日『Happy Together』
-メル・トーメ&クレオ・レイン、サミー・デイヴィスJR&カーメン・マックレエ、
アン・マーグレット&アル・ハートなど、ハッピーなコラボ・アルバムを。
2021年1月10日『For Lovers』
-フランク・シナトラ、イーディ・ゴーメ、トニー・ベネットなどの恋人たちに捧げた曲集。
2021年1月17日『Jazz In Cinema』
-ジャズソング満載のサウンドトラック名盤を!

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早めに収録も終わり、すぐにウォーキングへ。
赤い実を見つけるたびに、秋が深まってゆく。
昨日の澄みきった空と異なる、青空に白い雲がもくもく湧いている。
明日からの天気が心配。
考えながら歩くうち、本日も一万歩達成できそう。

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久々のライヴが近づいてきました!10月23日(金)”阿佐谷ジャズストリート”
『阿佐谷地域区民センター』午後5時~/6時30分~ 
入替2ステージ、共演は守屋純子(P)池田聡(B)松浦賢二(Ds)
体調良好のかたは、ぜひ応援にいらしてくださいね!  

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山茶花を見る童謡を口ずさむ 魅歌 [日記・雑感]

『セントラルパークRC』の例会にZOOM参加。
この日は米山奨学生のロウセンさんも出席、卓話もするという。
中国江西省出身という女性。
山河と湖の美しい場所と語り、写真がスクリーンに映る。

母国の大学で修士課程を終え、
現在は東京大学農学部大学院で麹菌の研究をしているとのこと。

来日して2年にしては、日本語が上手いのに驚く。
聞いて納得、子ども時代から日本のアニメ・ファンだそう!
10年以上まえに預かった留学生のMARINAと同様。
イタリアンとエジプシャンのハーフであるスイス人の漫画ファンであり、
コミックスをダンボール二箱、買い溜めて帰国したっけ・・・

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閉会後はウォーキングへ。
天気が良いときはたくさん歩いておきたい。
山茶花が咲き始めている。
近所の垣根に咲き零れる、
白地にピンクの斑が掛かった愛らしい山茶花。
この花を見るとつい、
「さざんか、さざんか、咲いた道・・・」と歌ってしまうのよね。
三番がいちばん好き。

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人影を避けてどんどん歩き、
”地元のオアシス”セントラルパークをまわり、帰宅。一万歩達成!
そういえば、我がクラブも、
この公園が出来るまでは『中野RC』という名称だったのだ。

さあ、明日は番組”美加のNice'N'Easyタイム”4週分のリモート収録で~す!

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大橋美加のシネマフル・デイズ”No.87『エル・トポ』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1970年 メキシコ映画 アレハンドロ・ホドロフスキー監督 『エル・トポ』
(EL TOPO)

これほど、特殊な意味で想い出深い映画も他にない。
1987年日本公開当時、映画ファンの間で醸された物議は、
未だ追従を許していないと確信する。
劇場パンフレットが残っている。大きくてカラー写真満載、
うわあ、¥500だったんだ!

砂漠を旅する、黒ずくめのガンマン、エル・トポと、幼い息子。
息子は全裸で父親と一緒に馬に跨っている。
「おまえは7歳になった、もう亡き母の写真と玩具はいらない」と、
エル・トポが砂に埋めるシーンから、物語は始まる。

エル・トポ.jpg エル・トポ (2).jpg エル・トポ (3).jpg

まさに奇想天外、
映画ファンがこれまで観たことのなかった世界を見せつけるホドロフスキー。
当時は「グロテスクで見ていられない」
「ナンセンス・ギャグの羅列」と評した評論もあったが、
コスモポリタンである彼の生い立ちを知れば、
怒濤の如き色彩やイメージが幼いころから蓄積されていたわけで、
本作を作った40歳という年齢は遅すぎたとも言える。

御年90歳のホドロフスキー、
近作『サイコ・マジック』はこのブログでも、
番組”美加のNice'N'Easyタイム”でも紹介した。
彼の原点と呼べる『エル・トポ』を体験して欲しい。

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