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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.77『ウエストワールド』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1973年 アメリカ映画 マイケル・クライトン監督 『ウエストワールド』
(WESTWORLD)
 
 作家のマイケル・クライトンが
初めて映画監督(兼・脚本)を務めた一作。
舞台は近未来、『デロス』と名づけられたテーマ・パークに、
二人の男が入場するところから映画は始まる。
 
リチャード・ベンジャミン扮する主人公は
妻に裏切られ離婚しながらも、未練たっぷりの弁護士。
見かけは派手だが、遊び慣れてはいないタイプ。
もう一人はジェームズ・ブローリン(ジョシュ・ブローリンの父)扮する友人で
『デロス』体験者。
彼が主人公を連れてきたらしい。
さて『デロス』とは、どんなテーマ・パーク?
 
ウエストワールド.jpg ウエストワールド (2).jpg ウエストワールド (3).jpg
 
さながら三つの時代にタイム・スリップ気分で、
ヒーロー、アウトロー、望むキャラクターになれる。
冒険、ロマンス、強盗、殺人、人間そっくりのロボット相手に
何でもござれの『デロス』、いやはや、支障をきたさないわけがない!
 
本作に於ける圧巻はユル・ブリンナー扮するガンマン姿のロボット。
『荒野の七人』('60)で演じたクリスのセルフ・パロディ的いでたち。
こんなにロボット役が似合うスターは他にない。
全体のローテク感を凌駕するブリンナーの存在感に圧倒される!こわい!夢に出そう!
 
近年テレビ・シリーズでもリメイクされたが、88分に仕上げたオリジナル版、
70年代を懐かしみつつ、憎めない。 

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