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『未来のサイズ』俵万智 [日記・雑感]

我が倅が宣伝を担当している俵万智の最新歌集『未来のサイズ』ご案内。

「こちとら江戸っ子でい!やんごとない短歌なんて興味ないわい」と、
俳句しか詠んでこなかった美加であるが、
さすがに同年代の俵万智氏の『サラダ記念日』は知っている。
”寅さんシリーズ”でも特集されたのだから、
江戸っ子が嫌ってはいけない。
マドンナ三田佳子、全編に俵万智氏の短歌が
textで散りばめられたスペシャル編であった。

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以下、本著で美加が気になった歌、同感した歌を記す。

”COVID-19”

カギカッコはずしてやれば日が暮れてあの街この街みんな夜の街

濃厚な不要不急の豊かさの再び灯れゴールデン街

*万智さんって、お酒が強いらしい。美加は中野生まれの新宿育ち、歌舞伎町で大人になった。
子らを産んでから外で飲まなくなったが、想いがよくわかる二首。

”子育て”

子育ては子ども時代をもう一度味わうものと思う朝顔

抱きしめて確かめている子のかたち心は皮膚にあるという説

最後とは知らぬ最後が過ぎてゆくその連続と思う子育て

*夫と義母に助けられて一女一男を育てあげた美加と異なり、
ひとり息子をひとりで育てている万智さん。
息子さんからガールフレンドを紹介されたとき、
どう対応するのかなあなんて、ママ友みたいに案じる。

”自然のなかの暮らし”

人参を抜いて尻もちつく真昼 絵本のような畑に一人

畑よりくっきり虹が生えている虹の根元を掘りにいこうか

*生まれた東京都中野区で暮らし続けている美加。
自然の脅威ある島暮らしを経験した万智さんは勇気ある女性と思う。
”Rainbow’sEnd”という歌詞はジャズソングにもあり、
”City Slicker”の身ながら、選ばせて貰った。

”恋愛”

ひとことで私を夏に変えるひと白のブラウスほめられている

*これぞ俵万智の真髄か。ちなみに美加も倅より、
「美加さんは恋愛俳句を詠ませたら抜群」と、妙な誉め言葉を貰っている。
いつか万智さんにお会い出来たら、恋愛や子育ての話がしたいなあ・・・

株式会社KADOKAWAより、絶賛発売中。

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