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”大橋美加のシネマフル・デイズ”No.92『栄光への脱出』 [大橋美加のシネマフル・デイズ]

1960年 アメリカ映画 オットープレミンジャー監督 『栄光への脱出』
(EXODUS)

ホロコーストを描いた映画は多いが、
本作はレオン・ユーリスの原作を下敷きに、
生存者のその後を描いた物語。

舞台となるのは1947年。ホロコーストからの生存者を乗せて、
キプロス島からパレスチナに向かおうとする難民船エクソダス号を
仕切るのは、軍事組織ハガナーの勇士アリ・ベン・カナン。
実際にもユダヤ人の血を引くポール・ニューマンがきびきびと演じる。
34~35歳のはずだから、まだまだ青年ぽく、ブルー・アイズがたまらない魅力!

栄光への脱出 (2).jpeg
栄光への脱出.jpeg
特異なエピソードが生まれるきっかけは、
戦場カメラマンであった夫を亡くした女性キティが、
美しく利発なユダヤ人少女カレンを見初めたこと。
エヴァ・マリー・セイントが知的に演じるキティは将軍とも親しく、
死産した我が子の代わりにカレンを求め、
ひいてはアリの活動にも関わるようになってゆく。

脱出後のエピソードからは、
現在まで続く中東問題の始まりが見受けられ、
社会派映画作家であり、
ユダヤ人でもあったプレミンジャーの意気が伝わってくる。
カレンを演じきったジル・ハワースの清楚な印象も忘れ難い。  

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